「今ではずっと自分に自信を持っている」—キリオスが語るジョコビッチのビッグ3における位置付け
ノバク・ジョコビッチはテニス界の生ける伝説である。38歳となった今も現役を続けるセルビアの元世界ランキング1位は、ATPツアーで100のタイトルを獲得。その内訳はグランドスラム24勝、マスターズ1000で40勝、ATPファイナルズでは7勝という輝かしい成績を残している。
この驚異的な実績は、ロジャー・フェデラーとラファエル・ナダルという同時代を生きた二人のテニス界の神々が存在する中で、長年にわたり築き上げられたものだ。
他の二人と比べて「醜いアヒルの子」と見なされることの多かったジョコビッチは、キャリアを通じて、ベルグラード出身の選手が頭角を現した当時テニス界を支配していたスイス人とスペイン人と同じような支持を受けることはなかった。
2022年ウィンブルドンでこのジョコビッチと決勝を戦ったニック・キリオスはセルビア人選手をよく理解しており、今年初めにはブリスベンでダブルスも組んだことがある。型破りなオーストラリア人選手は、今年ジュネーブ大会を制したジョコビッチの、20年間にわたってテニス界を彩った有名なビッグ3における位置付けについて語った。
「彼は今ではずっと自分に自信を持っている。昔はロジャー(フェデラー)やラファ(ナダル)と同じくらい観客に愛されてほしいと思っていたんだと思う。でも今は悪役になるのが好きなんだ。スタンドで野次を飛ばされるとエネルギーが湧いてくるらしい。史上最高のテニス選手である彼は、もう人々がどう思うかは気にしていないと思う」
「私たちはお互いを尊重し合っている。これは、必ずしも誰からも好かれなくても、異なる個性を持った選手がランキングのトップに立てる証だ」とキリオスはTennis Up To Dateの取材で語った。
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