「今年はひどい年だ」ズベレフがシーズン前半を率直に振り返る
世界ランク3位のアレクサンダー・ズベレフは2025年を比較的苦戦しながら過ごしている。シーズン初めの全豪オープンではヤニック・シナーに敗れ準優勝したドイツ人選手は、その後インディアンウェルズ、モンテカルロ、そして最近のウィンブルドンではアーサー・リンダーネッヒに初戦敗退するなど、早期敗退が続く困難な時期を経験した。
ミュンヘン大会で優勝したズベレフは、全仏オープンとローマでは準々決勝、ハレでは準決勝、シュトゥットガルトでは決勝に進出している。このほど『Nothing Major Podcast』にゲスト出演した28歳の選手は、サム・クエリー、ジョン・イズナー、スティーブ・ジョンソンからの質問に答え、自身の期待を下回るシーズン序盤について語った。
「正直に言うと、個人的な観点から見て、これまでのところ今年はひどい年です。全豪オープン決勝後の特に、コート上で迷子になったと感じることが何度もありました」
「またしてもグランドスラム決勝で敗れました。あの試合には勝つつもりで臨んだのを覚えています。他の2回（2020年全米オープンのティエム戦と2024年全仏のアルカラス戦）では多くのチャンスがあり、5セットの激闘でした」
「昨年全仏でカルロス（アルカラス）と対戦しましたが、現在のテニス界でカルロスとクレーコートで戦うことは最大級の挑戦の一つです。今年のヤニック（シナー）戦では自信を持って臨みましたが、完敗しました」
「サーブ以外の全てにおいて彼は私より優れていました。試合後『本当にどうすれば良かったのか分からなかった』と思いながらコートを後にしました。この試合後は精神的に非常に苦しい時期が続きました」
「いくつかミスを犯しました。グランドスラム決勝を戦った後、自宅で休息を取り、起こったことを消化する代わりに、たった3日家にいただけでアルゼンチンに直行しました」
「アルゼンチンではコート外で素晴らしい時間を過ごしましたが、プレーしている時はモチベーションが以前と同じではなく、ひどいテニスをしていると感じていました」
「メルボルンの数日後にトーナメントに出場したのは大きな間違いでした。何ヶ月間かバーンアウト（燃え尽き）状態に陥りました。プレーすること、練習することへの意欲がわかず、コート上で楽しむこともできませんでした。本来なら負けるはずのない選手に、リードしている状況から何試合も敗れました」
「その代償を払いました。ウィンブルドンは確かに最高の経験ではありませんでした。しかしこの敗戦から良い教訓を得られたと思います。いくつかの大会を欠場し休息を取り、今は気持ちも新たに競技に復帰できる状態です」
「カナダやシンシナティでは最高のテニスができないかもしれませんが、全米オープンまでには再びタイトルを争える選手に戻れていると感じています。そこが私の目指す場所です」とズベレフは語った。
