ウィンブルドンで途中棄権したディミトロフ、全米オープン出場は不透明に
Le 08/07/2025 à 20h31
par Adrien Guyot

中央コートの観客たちは、月曜夜に行われたウィンブルドン選手権8回戦で奇妙な夜を体験した。世界ランク1位で試合の大本命と目されていたヤニック・シナーは、グリゴール・ディミトロフの正確なプレーに驚かされ、大きな苦戦を強いられた。
2017年ATPファイナルズ優勝者のディミトロフは2セット先行していたが、第3セット開始時に棄権を余儀なくされた。サービス後の胸筋を痛めたディミトロフは理学療法士の診察を受けたが、プレーを再開できなかった。現在34歳で世界ランク21位の同選手は、出場した直近5大会のグランドスラム全てで途中棄権している。
試合後にコートを去る際に涙を見せたディミトロフは、自身の負傷の詳細を認識している。実際、選手のマネージャーであるゲオルギ・ストイメノフが明かしたところによると、ブルガリア人選手は大胸筋の部分断裂を負っているという。
この負傷により、ディミトロフは北米で開催される2つのマスターズ1000(トロント大会とシンシナティ大会)を欠場せざるを得ない状況だ。ディミトロフは全米オープンまでに復帰できることを望んでいるが、今シーズン最後のグランドスラム大会への出場は現時点では不透明な状況である。