ジャケがメスでATP初勝利を満喫：「試合を通して非常に良い態度で臨めた」

予選敗退ながらラッキールーザーとして出場権を得たキリアン・ジャケは、火曜日にメス大会1回戦で同胞のルカ・バン・アッシュを破った。

ジャケはついにATPツアーでの初勝利を手にした。世界ランク156位の24歳のフランス人選手は、週末に行われたメス大会予選でヤン・チョインスキに敗れたものの、ラッキールーザーとして本戦に繰り上がり出場していた。

火曜日に同胞のバン・アッシュと対戦したジャケは、メインツアーでのキャリア初勝利（4-6, 6-3, 6-4、試合時間2時間27分）を挙げた。これにより準々決勝進出をかけてダン・アデと対戦することになり、バン・アッシュ戦での勝利を噛みしめている。

「非常に満足しているよ。何よりもこの試合に勝てたことが嬉しい。仮にこれが予選の試合だったとしても、同じように喜びを感じただろう。もちろん、考慮すべき要素は他にもある。

賞金も増えるし、獲得ポイントも多くなる。だから試合後にそれらを考えれば、より価値があるのは確かだ。特に重要なのは、試合を通して非常に良い態度と高いレベルのプレーを維持できたことだ。安定したプレーができた。これは（ステファン・ロベール）コーチと共有していた目標だった。

私たち二人とも試合中ずっと緊張していた。なぜならお互い非常に良いプレーをしていて、勝敗がわずかなポイントで決まる展開だったから。今日は僕が勝つことができた。だが逆の結果でもおかしくなかった。最後まで持ちこたえられたことをとても嬉しく思う。メスでは多くの選手が棄権している。シーズンが非常に長く過酷だからだ。

我々のような選手にとってこれはチャンスだ。とにかく、僕は与えられた機会をすべて掴むようにしている。もちろん、彼ら（トップ選手）に勝てないわけではないけど、ATP250の2回戦でダン（・アデ）と対戦する方が、（棄権した）オージェ＝アリアシムと対戦するよりは確実に良い条件だ。これらは機会であり、最大限に活かすように努めるつもりだ。

全仏オープンの後は非常に困難な時期を過ごした。多くの自己懷疑、悲しみ、自信の喪失…。（ボルヘス戦で）2セット先行しながら敗れたあの試合は本当にこたえた。その影響は長く続き、9月末に中国へ遠征するまで続いた。黄金の機会を逃してしまったと思っていた。

（次のラウンドでボルヘスが）ルードを破ったとき（2-6, 6-4, 6-1, 6-0）、彼が負傷していることを知っていたから、グランドスラムの3回戦という可能性があった。それに伴う全てのこと——知名度、スポンサー、賞金、すべてが…。二度とこんな機会は訪れないだろうと思っていた」と、彼はレキップ紙に対して語った。