ハンベール、苦手相手にまたも敗退 ルーンは上海マスターズベスト16へ

ユーゴ・ハンベールは中国の地で、堅実なホルガー・ルーンを打ち崩す術を見出せなかった。

センターコートでは、上海マスターズ3回戦の一環としてホルガー・ルーン対ユーゴ・ハンベールの試合がプログラムの幕開けを飾った。フランス人選手はこの一戦に、ATPツアーで過去4度の対戦全てを制してきたデンマーク人選手をキャリア初めて打ち負かすという唯一の目標を掲げて臨んだ。

今年初めのインディアンウェルズでは接戦となったが、ルーンが勝利を収めていた（5-7, 6-4, 7-5）。今回は世界ランク11位の選手が試合の流れをはるかに支配した。2022年パリ・ベルシーマスターズ優勝者は、この試合でほぼ常にリードを保ち、決して大きく揺らぐことはなかった。

17本のウィナーとわずか6つの直接ミスという内容で、22歳の選手は両セットで素早く主導権を握り、リターンで有効な手立てを見出せない相手に対し4ゲーム目（最終ゲーム）を完封して勝利を収めた（6-4, 6-4、試合時間1時間34分）。

昨年上海大会でベスト16入りしたホルガー・ルーンは、1年ぶりに同ラウンドに復帰。アメリカ人のテイラー・フリッツがジョヴァンニ・ムペシ・ペリカールを破れば、2024年大会で自身を敗退させた同じ相手と次のラウンドで再戦する可能性がある。

対するランキング26位のハンベールは、ルーンとの通算5度目の対戦で5敗目を喫し、平凡なシーズンを継続。昨年準優勝のポイントを守らなければならないパリマスターズを前に、自信を十分に蓄えることはできなかった。