「普通の生活を取り戻したい」ドレイパー、頂点へ導いたコーチとの別れ

4年間にわたる実り多い協力関係を経て、ジェームズ・トロトマンが英国の若き天才ジャック・ドレイパーのスタッフを離れることとなった。後任にはアンディ・マレーの元コーチ、ジェイミー・デルガドが就く。

キャリア最高のシーズンを終えたドレイパーは、2026年を新たなスタッフ体制でスタートさせる。インディアンウェルズ優勝者にとって主要コーチであったトロトマンはBBCに対し、両者の協力関係の終了を発表した。

46歳のコーチは2021年からドレイパーと仕事を共にし、今年中に彼を世界トップ5に導くことに成功した。しかし職業生活と家庭生活の間で、トロトマンは決断を迫られることになった。

「この4年間は素晴らしい経験でした。本当に充実した時間でしたが、選手としてのジャックの要求に応えながら、父親として、夫としての役割も果たすことが次第に難しくなっていきました。

私はエネルギーを取り戻し、もう少し普通の生活を送る必要があります。日曜日に息子のサッカーの試合を観戦したり、家族で休暇を取ったりすることです」

トロトマンは11月までドレイパーをサポートし続け、その後世界9位の選手の新コーチとしてデルガドに引き継ぐ。

「ジェイミーは私たちが良好に仕事を進められる数少ない人物の一人でした。人間として、コーチとして、そしてジル・ミュラー、アンディ・マレー、最近ではグリゴール・ディミトロフとの仕事を通じて、彼に対して多大な敬意を抱いています」とトロトマンは後任者について語った。