ATP500北京大会:リンダーネッヒ、デミナールに善戦も及ばず。ミュラーはマロザンに敗れる

アレクサンドル・ミュラーとアーサー・リンダーネッヒは北京で全力を尽くしたが、準々決勝進出を果たせなかった。
ATP500北京大会のコートでは日中のセッションで2人のフランス人選手が登場。まずアレクサンドル・ミュラーは、1回戦でカレン・ハチャノフを破った世界ランク38位として、ファビアン・マロザン戦で勝ち星を重ねたいところだった。
手強いハンガリー人選手のマロザンは前ラウンドで別のフランス人選手バンジャマン・ボンジを(7-6, 6-3)で退けていた。両者の初対戦となったこの試合では、ランキングが下位の選手が序盤から主導権を握った。
絶妙なタイミング(4-3の時)でブレイクを奪ったマロザンは、その流れで自身のサービスゲームを決めてセットを獲得。ミュラーは興味深い反応を見せ、ブレイクでリードを広げて3-1と優勢になるが、世界57位のマロザンは直ちに巻き返した。
結局、ハンガリー人選手はタイブレークで初のチャンスをものにした(6-3, 7-6)。準々決勝ではヤニック・シナーまたはテレンス・アットマネと対戦する。一方、アーサー・リンダーネッヒはアレックス・デミナールに対して好プレーを披露するも及ばなかった。
前ラウンドの予選で敗れたダビド・ゴファンへのリベンジを果たした世界54位のリンダーネッヒは、第3セットのタイブレークでトップ10選手を追い詰めた。第2セットを奪って気概を見せたリンダーネッヒは、最終セットで6-5とリードされた自身のサービスゲームで3つのマッチポイントを凌いでいた。
しかし堅実なオーストラリア人選手は勝利のチャンスを長く迷うことはなかった。完璧に支配したタイブレーク(7-2で勝利)の後、デミナールはこのATP500北京大会の準々決勝進出を決めた(6-3, 3-6, 7-6で2時間15分)。第3シードは準決勝進出をかけてヤクブ・メンシークまたはアーサー・カゾーと対戦する。