スビトリン、マドリード準決勝進出:「特に期待はしていなかった」

エリナ・スビトリンはマドリードWTA1000で素晴らしい試合を展開している。今年までスペインの首都では2回戦を突破できなかった世界ランク17位のウクライナ選手は、ソナイ・カルタル、エレーナ・リバキナ、マリア・サッカリ、内島萌香に連勝し、1セットも失わずに4連勝を達成した。
現在、スビトリンは2025年クレーコート戦で無敗を維持しており、このサーフェスでは11連勝(1セットも失わず)という記録を更新中だ。
日本人選手(6-2、6-1)に勝利した後、産休復帰後初来週トップ15復帰が確定したスビトリンは記者会見でマドリード大会について言及。ここ数週間の自身のテニスに満足している様子を見せた。
「マドリードでのここまでのプレーレベルには非常に満足しています。トーナメント開始当初から冷静さを保てています。ここで本当に良いプレーができるのは初めてです。この大会とコートが好きなので、常に良い結果を出したいと思っていました」
「準決勝進出を果たせて嬉しいです。一生懸命練習すれば、良いプレーがしたいと思うのは当然です。でも正直なところ、特別な期待はしていませんでした」
「ただ体力面でしっかり準備し、長いラリーに備えるよう努めました。主な目標は怪我を避けることでした。クレーコートでは良いプレーができる自信があります。ローマ(2017年&2018年)とストラスブール(2020年&2023年)での優勝がその証明です」と元世界ランク3位はL'Équipe紙に語った。
準決勝では世界ランク1位アリーナ・サバレンカとの大一番が待ち受ける。ウクライナ選手が過去5回の直接対決で1勝しか挙げていない強敵だ。
しかし2018年WTAファイナル優勝者はトップ選手相手に強い面を見せており、キャリア通算で現役選手最多となる世界1位選手から7勝を挙げている実績を持つ。
ただ、先週WTA250ルーアン大会で優勝したばかりの彼女も、木曜夜のマノロ・サンタナ・コートで白ロシア選手と対戦する難しさは認識している。
「昨年アリーナと何度か対戦し、素晴らしい試合をしました。ローマではマッチポイント2つを握りながらの敗戦は非常に激闘でした。ですから今回も大きな挑戦になるでしょう」とWTAメディアに締めくくった。