ATPファイナルズ2020:ティエム絶頂期、それはまさにこの瞬間だった!ジョコビッチとの信じられない準決勝
Le 09/11/2025 à 09h43
par Arthur Millot
2020年、ドミニク・ティエムは完璧に近いプレーを披露した。ATPファイナルズ準決勝でのノバク・ジョコビッチ戦で、オーストリア人はキャリア史上最高のタイブレークの一つを戦い抜いた。ティエムが自身のテニスの頂点に達した瞬間を振り返る。
2020年11月21日、ロンドン。O2アリーナは観客なしだったが、緊張感は極限に達していた。世界ランキング1位のジョコビッチが、数週間前に全米オープンを制したドミニク・ティエムと対峙した。
ティエムは最初のセットを奪取(7-5)。アグレッシブに、そしてライン際を狙うバックハンドで冷酷なプレーを見せた。ジョコビッチは続く第2セット(7-6)で反撃。記憶に残るタイブレーク(12-10)と4つのマッチポイントを凌いだ末のことだった。こうして第3セットはメンタルの戦いとなった。
しかし4-0とリードを奪ったジョコビッチに勝利が約束されたかに見えたその時、ティエムは6ポイント連取。6度目のマッチポイントを決めて試合を決めた(ファイナルセット7-5)。
2時間54分に及ぶ死闘の末、7-5, 6-7, 7-6のスコアでティエムは2年連続の決勝進出を果たした。しかし残念ながら、前年のツィチパス戦(6-7, 6-2, 7-6)と同様に、オーストリア人は3セット(4-6, 7-6, 6-4)で敗れることとなった。