ジンナー、栄誉ある狭き門に加わりグランドスラム最年少記録を更新
ヤニック・ジンナーは2024年シーズン開幕以来、世界最高のプレーヤーである。ビッグトーナメントで極めて安定した成績を収めるイタリア人選手は、全米オープンで新たにグランドスラム決勝進出を果たした。
サン・カンディド出身の彼は、これでメジャー大会6度目の決勝進出を果たすことになる。これは直近8大会のうち全てで達成した記録である。さらに、ジンナーはフェリックス・オジェ=アリアシムとの準決勝(6-1, 3-6, 6-3, 6-4)勝利後、新記録を樹立した。
すなわち、24歳22日で同一シーズン中に四大グランドスラム全大会決勝進出を果たしたオープン化時代最年少選手となったのである。これまでに1968年以降、この偉業を達成した選手はわずか3名:ロッド・レーバー(1969年)、ロジャー・フェデラー(2006年、2007年、2009年)、ノバク・ジョコビッチ(2021年、2023年)のみであった。
オーストラリア人とセルビア人選手が30歳を超えてから同一シーズン中にテニス四大大会決勝進出を果たしたのに対し、スイス人選手は25歳から28歳の間に3度この偉業を達成している。
また、同カテゴリーのトーナメントで5大会連続決勝進出を果たしたジンナーは、メジャー大会で少なくとも5大会連続決勝進出を達成した選手の限られたグループに名を連ねることとなった。
彼はフェデラー(2005年ウィンブルドンから2007年全米オープンまで10大会連続、その後2008年全仏オープンから2010年全豪オープンまで8大会連続)、ジョコビッチ(2015年全豪オープンから2016年全仏オープンまで6大会連続、その後2020年全仏オープンから2021年全米オープンまで5大会連続)、そしてナダル(2011年全仏オープンから2012年全仏オープンまで5大会連続)に続く快挙である。
全米オープン