ベレッティーニが好調復調を確認、モンテカルロ2回戦でズベレフを撃破

モンテカルロ・マスターズ1000シリーズの2回戦では、世界ランク2位のアレクサンダー・ズベレフとマッテオ・ベレッティーニによる注目の対戦が火曜日に行われた。
ヤニック・シナーの欠場により第1シードとなったドイツ人選手ズベレフは、オーストラリアン・オープンでイタリア人選手に敗れた決勝以降、不安定なシーズン始まりから調子を取り戻す必要があった。
しかしズベレフは確かに楽な対戦相手ではなく、世界34位のベレッティーニが立ちはだかった。28歳のイタリア人選手は2025年好調で、マイアミ・マスターズ1000で準々決勝進出、ドーハではキャリア初のジョコビッチ撃破を果たしている。
さらにモナコのクレーコートで行われた今大会1回戦では、予選勝ち上がりながらクレー専門家のマリアノ・ナボーネをストレート(6-4, 6-4)で下していた。
第1セットはズベレフが圧倒した。時間をかけて調子を上げる相手に対し、ドイツ人選手は2つのブレークポイントを全て成功(自らのサービスゲームは全てキープ)し、当然のようにリードを奪った。
だがベレッティーニの反撃は迅速だった。より堅実なプレーで今度は全てのサービスゲームを守り、相手のサービスゲームでは1つのブレークチャンスを確実にものにしてセットカウントを1-1の同点に追いつき、最終セットへともつれ込んだ。
ここ数週間苦戦が続くズベレフは、メルボルン以降ベスト4に進出できておらず、スランプが続いていることを露呈。一方で復調のベレッティーニは3-3のタイブレークを奪い、次のゲームで逆ブレークの危機を凌いだ。
結局、マッテオ・ベレッティーニは2時間半弱の激闘の末、2度目のマッチサーバーで勝利(2-6, 6-3, 7-5)を収め、ラウンド16進出を決めた。次戦ではロレンツォ・ムセッティとイジー・レヘチカの勝者と対戦する。
これは両者7度目の対戦でベレッティーニが3勝目、2年前のウィンブルドン以来の2連勝となる。
昨年モナコ大会では3回戦敗退だったATPファイナルズ2度優勝者のズベレフは、昨年獲得したローマ大会の優勝ポイントとローラン・ギャロス準優勝ポイントを守らねばならない状況で、依然として不安定な状態が続いている。