メドベージェフの全米オープンでの逆上を引き起こしたカメラマンに制裁措置
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全米オープン初日、ルイス・アームストロング・スタジアムの観客たちは非常に異例な光景を目撃することになった。
メドベージェフ対ボンジの試合が行われた最終コートで、試合がまだ終了していないにもかかわらず、カメラマンがコート内に侵入するというシュールリアルな場面が発生。主審のグレッグ・アレンズワースは2-0、5-4の状況でフランス人選手に2つのサービスボールを再交付する判断を下した。この判断は主審にとっては理にかなったものだったが、ロシア人選手メドベージェフにとっては到底納得のいくものではなく、ここから彼は完全に逆上してしまった。
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メドベージェフは主審を激しく非難し、非常に厳しい言葉を浴びせた。それだけに留まらず、観客に向かって怒声をあげ、その後対戦相手に対して極めて不適切なジェスチャーを見せるなど行為をエスカレートさせた。
多くのファンやオブザーバーが元世界ランキング1位の選手に対する制裁を求める中、他の関係者からはカメラマンの行為にも制裁を科すべきだとの声が上がった。
この強い要望はすぐに実現することとなる。ジャーナリストのベン・ローテンバーグによれば、大会主催者は問題のカメラマンをコートから退去させ、さらに2025年大会の取材資格を剥奪したことを明らかにした。
残るはメドベージェフへの対応如何である。今回が彼の初めての逆上劇ではないだけに、その行方に注目が集まる。
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