「彼女はさらに上を目指す価値がある」、リュビシッチがボワソンの全仏オープンでの活躍を振り返る
フランステニス連盟のハイパフォーマンスディレクターを務めるイワン・リュビシッチ(元クロアチアのプロテニス選手)は、ロワ・ボワソンの全仏オープンでの活躍を高く評価した。
ワイルドカードで出場した22歳のフランス人選手は、1年前の膝前十字靭帯損傷から見事に復帰。招待枠を最大限に活用し、メルテンス、カリニナ、ジャックモを破るだけでなく、特にトップ10選手のペグラとアンドレエワを撃破して準決勝に進出した。
準決勝では世界ランク2位のココ・ガフに2セット(6-1、6-2)で敗れ、素晴らしい大会を終えた。大会前は360位以下だったが、大会終了後には70位以内に急上昇する見込みだ。46歳のリュビシッチは、今大会最大の驚異となったボワソンの活躍について『レキップ』紙に語った。
「これは努力次第で結果がすぐに現れる証拠だ。トップ70入りは、正直言って驚異的なランキングではない。しかし彼女はさらに上を目指す価値がある。レースランキングでは30位だ。私は昨年から彼女が非常に良い結果を出せる可能性を感じていた」
「私にとっては驚くべきことではない。他の女子選手たちもこれが可能だと気付くことを願っている。ロワはこのプロジェクトに100%コミットしている。みんな『メンタル、メンタル』と言うが、自信はトレーニングで得られるものだ。体力を鍛えることで、頭もはるかに良く働くようになる」
「ロワは非常に集中してプレーしていた。感情をコントロールするために自分の世界に没頭していた。私はそれがとても気に入った」と元世界ランク3位の選手は喜びを語った。リュビシッチはその後、ボワソンの芝のコートでの適性について質問を受けた。
「彼女の技術とトップスピンの使い方を見ると、芝では同じプレーはできない。試すことはできるが、より複雑になる。適応する必要があるが、彼女ならできると思う」
「彼女のサーブなら多くのポイントを獲得できるだろう。スライスをうまく活用する必要がある」とリュビシッチはフランスメディアへのコメントを締めくくった。