ATPパリ大会：オージェ＝アリアシム、ヴァシュロを圧倒！

オージェ＝アリアシムが番狂わせを狙うヴァシュロ（6-2, 6-2）を封じ込み、ロレックス・パリマスターズの準決勝へ駒を進めた。

フェリックス・オージェ＝アリアシムが本領を発揮した。今週初めから絶好調のバランタン・ヴァシュロに対し、カナダ人選手はこの金曜日、ラ・デファンス・アレナで自らのテニスを貫いた。1時間17分での圧勝（6-2, 6-2）は、長らく待ち望まれていた彼の復調を印象づけるものとなった。

これまでの道のりは決して平坦ではなかった。負傷、迷い、早期敗退と、モントリオール生まれの選手は浮き沈みの激しいシーズンを過ごしてきた。しかしここ数週間、その兆しは確かに表れていた——全米オープンでのベスト4、上海での堅実な勝利、アントワープでの優勝、そして今、パリでの準決勝進出。

この結果により、オージェ＝アリアシムは極めて狭き門をくぐり抜けた。2007年に大会がハードコートに移行して以来、パリマスターズで複数回準決勝に進出した非ヨーロッパ圏選手は、ダビド・ナルバンディアン、ジョン・イズナー、ミロシュ・ラオニッチに次いでわずか4人目となる。パリの熱狂的な雰囲気の中で輝きを放つ彼の能力が、また一つ証明された形だ。

それだけではない。この勝利により、フェリックス・オージェ＝アリアシムはATPファイナルズ出場権争いでさらに前進。現在レース8位のロレンツォ・ムゼッティとの差を90ポイントまで縮め、トリノでの決勝大会出場の夢はいまだ生き続けている。

決勝進出を懸け、彼はデミナール対ブブリク戦の勝者と対戦する。