「コーチは心理学者でなければならない」、イワニセビッチがテニスにおけるメンタルヘルスの話題に言及
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元プロテニス選手のゴラン・イワニセビッチは、2001年のウィンブルドン選手権でパトリック・ラフターを破り、自身唯一のグランドスラムタイトルを獲得した瞬間にキャリア最大の喜びを味わった。
現在はステファノス・ツィチパスのコーチを務めるこのクロアチア人(現53歳)は、プロ選手時代にATPツアーで22のタイトルを獲得した経歴を持つ。最近、Clay誌のインタビューで、ツアー選手たちの間でますます話題に上るメンタルヘルスの問題について語った。
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「テニスは個人競技で、コートには一人で立ち向かう。コーチは心理学者の役割を果たさなければならない。今や右に打つか左に打つかを教えること以上に、全てはメンタルにかかっている」
「数年後には、おそらく心理学の学位を取得して講義ができるようになるだろう。誰もが技術を持っている。選手たちの話を聞いていると、皆が抗うつ剤を飲んでいる。ズベレフは『自分にとって厳しい』と言っている……なぜ彼らがそんなに自分にプレッシャーをかけるのか理解できない」
「おそらく外部からの期待に応えられないからだろう。ズベレフは優秀な選手だが、まだグランドスラムを制していない。2020年全米オープンでティームとの決勝戦でマッチポイントを握ったのが最初のチャンスだった」
「最初はビッグ3に阻まれ、今ではシナーとアルカラズが台頭し、さらに遠のいてしまった。彼は世界ランク3位で練習もしているが、まだ勝利に辿り着けない」と分析した。
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