ツィチパス、USオープン1回戦でミュラーを破り復調の兆し

ステファノス・ツィチパスは理想的なコンディションでニューヨークに到着したわけではなかったが、ギリシャの選手は現在のプレーレベルを最大限に引き出し、アレクサンドル・ミュラーを4-6, 6-0, 6-1, 7-6で破った。

北米プレーオフトーナメントで1勝3敗と苦しい戦績だったツィチパスは、士気が最低潮にあった。元世界ランク3位の選手は、7月末に父親のアポストロスをコーチとして再雇用するという重要な決断を下していた。

これまで慣れ親しんだメインコートではなく、控えめなコート7で、大会26番シードのツィチパスはミュラーを圧倒した。しかし、スタートは難航し（第1セットで13の直接ミス）、フランス選手に最初は苦しめられたものの、その後3セットで調子を上げ、試合全体で41のウィナーショットを決めた。攻撃的で正確なプレーに加え、サービスも強力で（16エース、ファーストサーブ後の得点率83%）、見事なパフォーマンスを見せた。

グランドスラムで2度準優勝経験のあるツィチパスにとって、この勝利は確実に自信につながるだろう。フラッシングメドウズでは現在6勝7敗と苦戦を強いられている。第2ラウンドでは、ダニエル・アルトマイヤーとハマド・メジェドビッチの試合の勝者と対戦する。

一方、ミュラーはグランドスラム年間無勝利に終わったが、全仏オープン（メンシク）やウィンブルドン（ジョコビッチ）では抽選の運がなかった。