トリノ市、シナーに名誉市民の称号を授与
2021年より、テニスのATPファイナルズはピエモンテ州トリノで開催されている。これはイタリアにおけるテニス競技の認知度を高める絶好の機会であり、なかでもアルプスを越えて活躍するアスリートたち、特にトップスターのヤニック・シナーのパフォーマンスは卓越している。
2024年6月から2025年9月にかけてATPランキング首位を維持し、現在世界2位であるシナーは、すでに四大大会(グランドスラム)で4回優勝を果たしている。今シーズンは全グランドスラムで決勝に進出した24歳の選手だが、最大のライバルであるカルロス・アルカラズにローラン・ギャロスと全米オープンで阻まれた。
昨年のマスターズではテイラー・フリッツを破り優勝。すでに輝かしい経歴を持つシナーは、地元での勝利を手中に収めた。さらにここ数時間のうちに、ピエモンテの都市は、トリノの景観を際立たせたその活躍に対して、このイタリア人選手を称えた。
「本市は大きなスポーツイベントを開催する能力を有している。それを成し得なかった自治体の例は数多いが、トリノではそれを実現した。
現在、私たちはATPファイナルズをさらに5年間開催できる見込みである。これは経済的な問題ではなく、むしろ組織的な問題、つまり私たちの実施能力に関わるものだ。
シナーは、大規模なテニスイベントと偉大なイタリア人テニス選手の組み合わせを通じて、トリノを世界中に知らしめた。ヤニック(シナー)は、勝利においても敗北においてもその振る舞いにより、多くの若者にとっての模範であり、犠牲とトレーニングが良い結果をもたらすことを示している。
残念ながら最近(全米オープン決勝)のように、またアスリートのキャリアの中で何度も起こる敗戦の際でも、誰にでもできることではないが、彼は優雅に対処できる。
彼には、犠牲と努力、スポーツ競技の良し悪しを受け入れる、トリノの精神が宿っている。ヤニック、トリノはあなたを誇りに思い、名誉市民として祝福するのを楽しみにしている」と、ステファノ・ロ・ルッソトリノ市長はテニスワールドイタリアに語った。