バルセロナでダビドビッチ・フォキーナを下し、今季初の準決勝進出を決めたカチャノフ
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ATP500バルセロナ大会の準々決勝が行われ、カレン・カチャノフとアレハンドロ・ダビドビッチ・フォキーナがカタルーニャでの準決勝進出をかけて激突した。
両者はこれまでに3度対戦しているが、クレーコートでの唯一の対戦は2年前のモンテカルロ・マスターズ1回戦で、ロシア勢が勝利を収めていた。
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世界ランク27位のカチャノフは最初のブレークを奪い好スタートを切ったが、ダビドビッチ・フォキーナが4-4の同点に追いつくブレークを決めた。しかし2018年パリ・マスターズ優勝経験のあるロシア選手は終盤に勢いを増し、セット最後の2ゲームを連取してカタルーニャのクレーコートでの準決勝に王手をかけた。
ダビドビッチ・フォキーナの反撃は速かった。世界30位の選手は5-2とリードしてセットを狙うサービスゲームに入ったが、その後完全に崩れてしまう。カチャノフは一切緩めることなく、最後の5ゲームを全て奪い、2セット(6-4、7-5)で勝利を収め、直接対戦成績を2勝2敗のタイに戻した。
特に注目すべきは、カチャノフが今季初(ATPツアーキャリア通算25度目)の準決勝進出を決めた点だ。全豪オープン、インディアンウェルズ、マイアミでは3回戦を突破できなかった選手にとって、これは大きな前進と言える。
キャメロン・ノリー(6-7、6-4、6-3)とハウメ・ムナール(7-5、6-4)を破った元世界8位の選手は、カスパー・ルード対ホルガー・ルネの勝者と対戦する準決勝に進出した。
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