ビデオ - 10年前、マレーが記憶に残るマッチポイントで英国にデビスカップをもたらす
2015年11月、ベルギー対英国のデビスカップ決勝は約束通りの熱戦となりました。絶好調のアンディ・マレーを中心に、英国チームは79年ぶりとなる大会優勝を果たしました。
10年前、ベルギーと英国はデビスカップ決勝で対戦し、グントのクレーコートで激突しました。当時世界トップクラスの選手だったアンディ・マレーに率いられた英国チームは、1936年以来となる優勝を目指していました。
1978年以来のデビスカップ決勝進出を果たした英国チームを支えたのは、当時すでにグランドスラム2勝を挙げ、3年前のロンドン五輪ではロジャー・フェデラーを破って金メダルを獲得したテニス界のレジェンドでした。
この決勝の第4試合でダビド・ゴファンとアンディ・マレーがコートに立った時点で、ホームで戦うベルギーは窮地に立たされていました（英国が2-1でリード）。ゴファンは苦手選手の一人である相手にどうしても勝利する必要がありました。
実際、これは二人の4度目の対戦であり、過去3回の対戦ではゴファンはマレーにセットを1つも奪えていませんでした。しかし週末の初戦では両者とも勝利しており、自信を持って臨んでいました。
ベルギー勢はカイル・エドマンドを2セットダウンから逆転（3-6, 1-6, 6-2, 6-1, 6-0）、英国勢はルーベン・ベメルマンスを下しました（6-3, 6-2, 7-5）。第2セットで善戦したものの、ゴファンは英国選手の安定したプレーに対抗できませんでした。
息詰まるマッチポイントの末、当時28歳だったマレーは守備的なポジションからポイントを逆転し、得意のロブで決勝点を奪いました（下記動画参照）。スコットランド人はコートに倒れ込み（6-3, 7-5, 6-3）、兄弟とのダブルスも含め決勝での自国の勝利に全て貢献しました。
マレーが英国男子テニス77年ぶりのウィンブルドン優勝をもたらしたように、英国はデビスカップでも1930年代に4度優勝したフレッド・ペリーの後継者を見出したのでした。
ゴファンについては、2年後の2017年にフランスとの対戦でデビスカップ優勝の新たな機会を得ました。実際、ルカ・プイユとジョーウィルフリード・ツォンガとのシングルス2試合で勝利しましたが、結局フランスが第5試合で勝利を収めました。
さらに、マレーとの対戦成績は改善されることはなく、元世界ランキング1位との8度の対戦で、ゴファンはスコットランド人に一度も勝利できませんでした。さらに悪いことに、1セットも奪えなかったのでした。
