ラデュカヌを下したペグラ、WTA1000マイアミ大会準決勝進出を決める

女子シングルスのマイアミ大会準々決勝の最後の試合が決着した。この日早くには、アレクサンドラ・エアラがフロリダでの驚異的な快進撃を続け、今季WTAツアー最大の番狂わせの一つとなる世界ランク2位のイガ・シフィオンテクを2セットストレートで下していた。
夜のセッションでは、ジェシカ・ペグラとエマ・ラデュカヌの対戦が、フィリピン勢の決勝進出を阻む最後の障壁となる選手を決定する試合となった。世界ランク4位のアメリカ人選手ペグラはこの試合の圧倒的優位候補で、過去11試合でインディアンウェルズのエリナ・スビトリナ戦(16強)での1敗しか喫していない。
対する英国勢のラデュカヌは調子を上げつつあり、石井、ナバロ、ケスラー、アニシモワを撃破。サンシャイン・ダブルス開幕直前のオースティン大会を制したペグラとのアメリカ勢連戦に臨んでいた。
試合は激闘となった。ペグラは第1セット中盤にブレイクを奪い、サービスゲームを堅守(第1セットではブレイクポイントを1度も許さず)してセットを先取した。
第2セットではラデュカヌが5つのブレイクチャンスの1つをものにし、セットを奪うチャンスを掴んだ。しかしペグラは決定的な場面でブレイクバックを成功させ、ついにタイブレークに突入。ラデュカヌがタイブレークを支配し、セットカウントを1-1の同点に追いついた。
だがシフィオンテク敗退のチャンスを逃すまいと意気込むペグラは、最終セットで素早く主導権を握った。3-0とリードを広げるとその流れを確実に活かし(6-4, 6-7, 6-2、試合時間2時間25分)、キャリア10度目となるWTA1000シリーズ準決勝進出を決めた。
この試合で48本のウィナー(ラデュカヌの30本に対し)を放ったペグラは、木曜夜のセッションで大番狂わせを演じたエアラと対戦し、マイアミ大会初の決勝進出を懸けて戦う。もう1組の準決勝ではアリーナ・サバレンカがジャスミン・パオリニと対戦予定だ。