「忘れられない決勝」、ナダルがアルカラズとシナーの全仏オープン決勝を振り返る

今シーズン、ヤニック・シナーとカルロス・アルカラズは、四大大会のうち3大会の決勝で対戦することになる。全仏オープンとウィンブルドンに続き、今度は全米オープンで世界最高の2選手による対決が実現する。シナーがロンドンで、アルカラズがパリで優勝を果たしたからだ。
ちなみに、全仏オープン決勝では、2人は5時間30分に及ぶ壮大なスペクタクルと伝説的な試合を披露し、最終的にはスペイン人選手が第5セットのスーパータイブレークでマッチポイント3つを救った末に勝利を収めた(4-6, 6-7, 6-4, 7-6, 7-6)。
テニスの生きる伝説であり、パリのクレーコートで14回の優勝を誇るラファエル・ナダルは、大会史上最長の決勝となったこの超高水準の試合について振り返った。
「試合は信じられないほどだった。特に終盤は非常に激しかった。私にとって、最初の3セットはそれほど高いレベルではなかった。普通の決勝だった。その後、第4セットと第5セットは非常に接戦で、非常に高いレベルかつ激しく、あらゆる要素が詰まっていた。
それ以前は、カルロス(アルカラズ)は自分のレベルでプレーしていなかったと思う。私の見解では、戦術面で少し誤りがあった。ヤニック(シナー)はもちろん、マッチポイント3つの0-40で運がなかったが、試合を決めるために主導権を握る機会があったとき、必要な決断力を持ってプレーしなかった。
彼はそれまでうまくやっていたこと、つまりボールを追いかけ、その追加のスピードを利用すべき場面でプレーすることをやめてしまった。以前ほど攻撃的にプレーしなかった。しかし全体的に、これは忘れられない決勝だ。
信じられないほどだった。試合の終わりは、私が見た中で最も感動的なものの一つで、自宅から観客として見ることができて幸運だった。私は100%新しい人生を受け入れている。
もちろん、元テニス選手として、単に試合を見ているだけでなく、常に物事を分析しようとしている」と、ナダルはここ数時間のうちにThe Athleticに対して語った。