「誰にでも起こりうること」ルブレフ、ズベレフのメンタルヘルスに関する発言に言及
ウィンブルドンでアーサー・リンダーネッシュに初戦敗退したアレクサンダー・ズベレフは、その後の記者会見で自身が最高の状態ではないと認め、メンタルヘルスの問題を解決するためにセラピーが必要かもしれないと述べた。
「私は今、全てのことに喜びを見出せていません。テニスに関することだけではなく、テニス以外のことでも喜びを感じられないのです。シュトゥットガルトやハレで試合に勝っても、以前のような感情が湧いてこない。以前は幸せを感じ、モチベーションを持って続けられましたが、人生で初めてこんな気持ちを経験しています」と彼は語った。
この発言を受けて、世界ランク14位のアンドレイ・ルブレフがズベレフを擁護した。ロイド・ハリスとの2回戦勝利後、自身もここ数年うつ状態に苦しんだ経験を明かしたロシア人選手は、今週初めにロンドンの芝コートで早期敗退したズベレフの強い言葉についてこう語った。
「正直に言うと、これはテニスとは関係のない感覚です。『疲れ切っている』とか『プレーし続けることで精神的に消耗している』といった言い訳はできるかもしれませんが、真実はテニスとは無関係なのです。結局のところ、テニスはただのきっかけに過ぎません。これは自分自身の内面にあるもので、対処しなければならない問題ですが、誰にでも起こりうることです」
「サーシャ(ズベレフ)もキャスパー(ルード、膝の負傷でウィンブルドン欠場)も、そして多くの選手たちもテニスを愛しています。テニスを愛していない選手たちの方が気楽です。彼らには他に優先事項があるから気にしないかもしれませんが、テニスを愛する者にとっては、これが全ての引き金になるのです」
「サーシャや他の誰かに『休め』と言うことはできますが、彼にとっては難しいでしょう。なぜなら彼はプレーすることを愛しているからです。キャスパーにとっても簡単なことではありません。今は芝シーズンなので多少マシかもしれませんが、休むのは容易ではない。きっと彼は今も練習しているはずです」
「『休んでビーチで横になる』だけでは不十分なのです。彼は準備をしているに違いありません。だから、繰り返しますが、これはテニスとは関係ありません。しかし私たちは皆、このような経験をしているのです」とルブレフはPunto De Breakの取材で語った。