「5ユーロで他人のラケットを張り替え、キャラバンで寝泊まりさせた」ブラウンが語る下部ツアー時代の生活

現在はプロテニス選手を引退したダスティン・ブラウンが、The Changeover Podcastにゲスト出演し、フューチャーズサーキットでの初期のキャリアや当時の生活様式について語った。

「2002年末から2003年初頭にかけて、ジャマイカでフューチャーズ大会が開催されていました。2004年には世界ランク500～600位になり、どうやってヨーロッパで戦い続け、資金を調達するか考えなければなりませんでした」

「ジャマイカと時折アメリカ・カナダだけでキャリアを続けるのは現実的ではなかった。ヨーロッパに戻る必要があったんです」

「母が車両を探すアイデアを出しました。最初は高価なフォルクスワーゲンのバスを見たのですが、結局中古のキャラバンを購入することに。バスよりずっと安価で、母と相談してローンを組むことができました」

「イタリアとスペインにはジャマイカ同様に多くのフューチャーズ大会が開催されていました。同じ国内で試合ができるので、都市間を移動するだけで良かった」

「私はストリンギングマシンを持っていて、他の選手のラケットを5ユーロで張り替えていました。現地のストリンガーはあまり仕事がなかったでしょうね（笑）」

「大会会場のクラブにキャラバンを駐車していました。クラブの管理人と親しくなり、電気の使用許可を得るのが最重要課題でした。今では考えられないことですが、当時は100～150メートルの延長コードを使っていました。時々接続に失敗し、パソコンやストリンガーが使えない悲惨な週もありました」

「ガスボンベで調理や暖を取ることができました。ホテル代が高かったので、『20～30ドル払えば私のキャラバンで寝られるよ』と他の選手に提供していました。中にはダブルベッドが3台あったんです」