「これまでにないレベルの安定感を手に入れた」ローマでムセッティが語る

ロレンツォ・ムセッティがローマ大会でも快進撃を続けている。モンテカルロ・マスターズで決勝進出、マドリード大会では準決勝まで勝ち上がった世界ランク9位のイタリア人選手は、永遠の都ローマでもベスト4入りを果たし、着実な成長を見せている。
イタリアの期待の星は、大会前年優勝者で世界2位のアレクサンダー・ザベレフを7-6、6-4で破り、カルロス・アルカラズとの準決勝進出を決めた。ドイツの強豪を下した後、満足げに記者会見に臨んだムセッティはこう語った。
「確かにセットポイントを迎えた場面では多少の幸運もあったが、勇気を持って集中力を切らさずに1ポイント1ポイントを戦い抜いた。最終的には、有名なサッカークラブ(彼のお気に入りであるユヴェントス・トリノ)のモットーにもあるように、最後まで戦い抜けたことを誇りに思う」
「第2セットでブレイクを決めることができたのは、自分の中から最高のパフォーマンスを引き出せたからだ。私は常にこのスポーツへの情熱を共有してきた。今夜のような試合やローマ大会のような舞台で、ヤニック(シナー)、ジャスミン(パオリーニ)、サラ(エラニ)といったイタリアテニスを牽引する選手たちの活躍を見れば、チャンピオンを夢見る子供たちの情熱にさらに火がつくはずだ」
「スタンドで私たちを見つめる子供たちの目に、かつての自分と同じ夢を感じることがよくある。試合に勝ち続け、安定した結果を出すことが、私たちが彼らに伝えられる最高のメッセージだと思う」
「これまでにないバランスと安定性を手に入れた。日々のトレーニングで大きく成長し、モンテカルロでの1週間が自信につながった。あの時期に自分の実力とレベルを自覚できた。だが実際には、ずっと前からコート上でより体系的なプレーができるようになっていた。これは日々の質の高い練習の賜物だ」
「しかしまだ改善すべき点はたくさんある。私は常に同じ野心を持ってこのように話している」とムセッティはSuper Tennisのインタビューで勝利直後に語った。