マドリードでユーゴ・アンベールを破ったミュラー:「楽しい試合ではなかった」
土曜日の午後、アレクサンドル・ミュラーはマドリード・マスターズ1000の2回戦でフランス人同士の対決を制した。終盤まで予測不能の試合となったが、世界ランク39位のミュラーは最終的にユーゴ・アンベールを6-2, 6-7, 7-6で下し、3回戦進出を決めた。次戦ではフランセス・ティアフォーと対戦し、ベスト16入りを目指す。
しかし、28歳のフランス人選手は勝利を十分に楽しめていないようだった。モンテカルロ大会以降、右手の負傷でコンディションが万全ではない同僚選手との試合後、『レキップ』紙にこう語った。
「試合中の感覚は複雑だった。ユーゴはサーブでもリターンでもものすごいプレッシャーをかけてきたので、自分が望むようなボールを打てなかった。
第1セットでは彼はミスが多かった。でも僕自身も調子が良くなかった。普段とは逆のプレーをしていた。彼のバックハンドを狙おうと、クロスにフォアハンドを多用していた。
本当に厳しかった。『彼は指に問題を抱えているから、バックハンドを攻めよう』と思ったけど、彼は時々スプリントで痛みを感じているようなミスをするかと思えば、突然バックハンドで3本も鋭いショットを決めてくる。
だから難しい。確かに彼はバックハンド側に若干の不安があるけど、時折すごく良いショットを打ってくる。リターンでは狂ったようなプレッシャーをかけられ、サーブも非常に良かった。主導権は彼にあり、勝ち筋もミスも彼が作っていた。僕はただできることをやっただけ。楽しい試合ではなかった。
彼のことを考えすぎて、自分のパターンを見失った。戦術的にもメンタル的にも複雑な試合だったけど、最終的に乗り切れたことが重要だ。冷静でいられた。今日は仕事だった!試合後にザビエル(プジョー、コーチ)に言ったように、2時間半の苦痛だった。
最悪だった!自分自身と戦いながら冷静さを保ち、今日は最高ではなかった自分のテニスとも戦わなければならなかった。でもそれができなかったのは、ユーゴがものすごいプレッシャーをかけ、ところどころで非常に良いプレーを見せたからだ。ポイントの始めから常にプレッシャーを感じていた」と分析した。
マドリード