全米オープン女子部門でイアラとチェンが快挙を達成した驚異の一日
全米オープン初日、女子シングルスでは早くも波乱が相次いだ。
3月のマイアミ大会でベスト4入りしトップ100入りを果たしたアレクサンドラ・イアラは、数か月後に芝のイーストボーン大会で決勝進出を果たすも、グランドスラム本戦での初勝利には至っていなかった。しかし今回、世界ランク14位のクララ・タウソンとの対戦で逆転勝利を収め、ついにグランドスラム初白星を挙げた。
フィリピン代表のイアラは第3セットで1-5と追い込まれるも、驚異的な巻き返しを見せた。8月初旬にモントリオール大会でベスト4に入ったデンマーク選手に対し、スーパータイブレークで13-11、計5つのマッチポイントを凌いでの勝利(6-3, 2-6, 7-6)となった。
観客の熱い声援に応え、感動の勝利を収めたイアラは、フィリピン人選手としてグランドスラム本戦初勝利を達成し、次戦はクリスティーナ・ブクサまたはクレア・リウとの対戦が待っている。
やや注目度は低いものの、予選を勝ち上がった世界ランク149位のジャニス・チェンも、わずか1週間前にシンシナティ大会でベスト4に入ったベロニカ・クデルメトワを破り(6-4, 4-6, 6-4)、話題を集めた。
インドネシア代表のチェンはこれまでWTAツアーでの勝利経験がなかったが、過去15か月でITFツアー13タイトルを獲得している。次戦では2021年大会優勝者のエマ・ラドカヌと3回戦進出をかけて対戦する。
また、内島萌夏(世界ランク92位)がオルガ・ダニロビッチを(7-6, 4-6, 7-6)の接戦で下したことも特筆すべき快挙だ。
5月から10連敗中だった日本人選手は、最終セットで計7つのマッチポイントを救い(3-5の0-40で3つ、5-6の0-40でさらに3つ、スーパータイブレーク8-9で最後の1つ)、ニューヨークでの戦いを続ける。
Eala, Alexandra
Tauson, Clara
Bucsa, Cristina
Liu, Claire
Tjen, Janice
Kudermetova, Veronika
Raducanu, Emma
Uchijima, Moyuka
Danilovic, Olga