武漢：ジャスミン・パオリーニ、袁悦との戦いで劇的な逆転勝利

圧倒され、支配され、ほぼ敗北寸前…ジャスミン・パオリーニは武漢での袁悦との対戦で驚異的な逆転劇を演じた。すべてが失われたかに見えたこの試合で、イタリア人選手は再び、自身が戦士の魂を持つことを証明してみせた。

WTA1000武漢大会のセンターコートで、地元ワイルドカードの勢い盛んな袁悦と対戦した世界ランク8位のパオリーニは、2時間以上に及ぶ息詰まる接戦の末、3-6, 6-4, 6-3で勝利を収めた。

試合開始早々にサービスゲームを失うなど、イタリア人選手にとって試合の出だしは厳しいものだった。地元選手の袁が優勢となり（6-3）、次のセットもパオリーニにとって良いスタートとはならなかった。0-1とリードされた状況で、自身のサービスゲームで15-40と追い込まれた。しかし、勇気を持ってブレークポイントを救い、3-4の場面でもう1つのブレークポイントを防ぎ、ついにセットカウントを1-1の同点に戻した（6-4）。

最終セットでは、まったく別のパオリーニが登場した。より攻撃的で、機動力に優れ、判断力も鋭くなっていた。一方の袁は勢いが衰え、パオリーニは完璧ではないものの、適切な場面で正しい選択を繰り返し、10番シードのクララ・タウソンが待つラウンド16進出を決めた。

この勝利により、ジャスミン・パオリーニは今シーズン中国で最多勝利（BJKカップを含む7勝）を挙げた選手となり、WTA1000北京大会優勝者のアマンダ・アニシモバを上回る記録を達成した。