「私の呼吸を妨げる敵ではない」、ムセッティがシナーとの関係について語る
イタリア人ランキング2位でATPランクトップ10入りしているロレンツォ・ムセッティは、ヤニック・シナーの陰にいることを後悔しておらず、同胞にインスピレーションを与える模範と見なしている。
AFP
世界ランク8位のロレンツォ・ムセッティはここ数ヶ月で大きく成長した。23歳のこの選手はトップ10にランクインし、年間を通じて安定した成績を残した証として、トリノで開催されたATPファイナルズに出場している。しかし、イタリアテニスの第一人者は依然としてヤニック・シナーであり、全豪オープン、ウィンブルドン、マスターズなどでの優勝に象徴される素晴らしいシーズンを送っている。だが、シナーと同じスポットライトを浴びていないことがムセッティを悩ませているようには見えない。
「シナーが存在していることを嬉しく思っています。彼がそこにいることを後悔すると言うことは決してないでしょう。このレベルではライバル関係はなく、スポーツにおいて既に十分な緊張がある中で、それをあおる必要もありません。そして何より、ヤニック(シナー)がいるのです。彼は私の呼吸を妨げる敵ではありません。道を示してくれるチャンピオンです。彼は指標となる存在です。彼は私とは違います。よりパワフルで、より安定して、より信頼できる選手です。
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しかし、彼と同じ時代に生まれたことを不利益だとは考えていません。もちろん、私たちの違いを尊重しつつ、彼の持ついくつかの資質を私も持ちたいと思います。私たちは異なる、平行した道を歩んでいます。それぞれが独自の成熟のペースを持っています。そして私たちは常にお互いに多くの期待を寄せ合ってきました」と、ムセッティはラ・レプッブリカ紙に対して語った。