「この大会は私にとって特別だと常々言っています」——ロラン・ギャロスで2年連続優勝を果たしたアルカラズの最初の言葉
2025年6月8日（日）はテニスの歴史に刻まれる日となった。5時間30分に及ぶ壮絶な戦いの末、カルロス・アルカラズはヤニック・シナーの3つのマッチポイントを凌ぎ、伝説的で記憶に残る決勝戦（4-6, 6-7, 6-4, 7-6, 7-6）を制し、ロラン・ギャロスでの2年連続優勝を達成した。試合終盤、タイトル獲得目前でサービスゲームを失ったスペイン人選手（第4セットでイタリア人選手も同様の経験をした）は、最終的にスーパータイブレーク（10-2で勝利）でメンタルの強さを見せつけた。
表彰式で、カルロス・アルカラズは伝統に従い、1999年大会優勝者アンドレ・アガシからムッシュー・カップを受け取った後、フィリップ・シャトリエ・コートの観客に向けてスピーチを行った。パリでの初優勝にあと一歩まで迫った勇敢なシナーに対して、心温まる言葉をかけた。
「まず対戦相手から始めたい。ヤニック、君がこの2週間で見せたレベルは圧巻だった。この大会での素晴らしい戦いに敬意を表するよ。チームの皆さんにも拍手を。君たちがどれだけ毎日努力し、この大会で勝ちたいと思っているか知っている。君はいずれここでチャンピオンになる。1度だけでなく、何度もね」
「君とコートを共有できるのは名誉だ。私たちは共に歴史を刻んでいる。この大会や年間を通じた他の大会で、君とこの歴史を共有できて本当に幸せだ。君は子供たちにとっても、私にとっても大きなインスピレーションの源だ。そんなに私を奮い立たせてくれてありがとう。今後の成功を心から願っている」
「チームと家族に心から感謝したい。皆さんと共に素晴らしい瞬間を生きられるのは特権だ。故郷ムルシアから応援に来てくれた多くの人々に恵まれた。今日だけでなく、大会期間中を通じてどれだけのサポートを頂いたか。来られず家にいてくれた全ての人々へ、このトロフィーはあなた方のものでもある」
「大会運営に携わる全ての方々に感謝します。この大会が私にとって特別だと常々言っています。毎年、戻ってくるのが待ち遠しいです。ボールパーソン、ラインジャッジ、審判の皆さん、特にアメリ・モレスモさんの尽力に感謝します。観客の皆さん、あなた方は私にとって非常に重要な支えでした。初戦前の最初の練習から、本当に素晴らしかった。感謝してもしきれません。あなた方は決定的な存在で、心に抱き、愛しています。ありがとうパリ、また来年」とアルカラズはコート上で語った。
全仏オープン 
