ツベレフ、上海大会前に語る:「2019年のフェデラーとのあの試合は決して忘れない」
le 02/10/2025 à 15h05
2019年10月11日、上海。二つの世代、二つのテニス観が激突した白熱の準々決勝。一方には、不動のアイコン、ロジャー・フェデラー。もう一方には、未だ安定を求めるも熾烈な野心に燃えるアレクサンダー・ツベレフ。その日、中国のマスターズ1000シリーズのハードコートで、若きドイツ人選手は大きな衝撃を与えた。
「真っ先に思い浮かぶのは、2019年の準々決勝でのロジャー・フェデラーとの試合です。あの日は、私のプレーの質にとって本当に特別な日でした」と、現在28歳となったツベレフは中国での新たなトーナメント前夜に語った。
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簡潔ながらも重みのある言葉。なぜなら、ツベレフが勝利した(6-3, 6-7, 6-3)この試合は、メンタル面でもテニス技術面でも、現在に至るまで彼のキャリアにおいて最も完成度の高い試合の一つとして残っているからだ。テンポと流動性の魔術師フェデラーと、力強いベースラインプレーと圧倒的なサーブを武器とするツベレフの対戦は、火花散る激闘が約束されていた。
集中力の持続に批判の多かったツベレフは、この日は見事なパフォーマンスを見せた。冷静で、正確無比。特に第3セットでは、早い段階でブレイクを奪い、最後までリードを守り切るなど、重要な局面でフェデラーを揺さぶることに成功した。
「今でもこの試合を覚えている人はたくさんいるはずです。私はここ上海で本当に良いプレーができると確信しています」と彼は締めくくった。