ムセッティがティアフォーを破り、キャリア初の全仏オープンベスト4進出

ロレンツォ・ムセッティとフランセス・ティアフォーは6月4日火曜日の午後、フィリップ・シャトリエコートで男子シングルス準決勝進出をかけて対戦した。
両選手ともキャリア初の全仏8強進出を果たしており、ティアフォーは2003年のアンドレ・アガシ以来となる全仏男子シングルスベスト8進出を果たしたアメリカ人選手となった(トミー・ポールも同日カルロス・アルカラス戦で同記録を達成)。
今大会のダークホースであるイタリア人選手ムセッティは、今シーズン前半から好調を維持しており、ハンフマン、ガラン、ナボーネ、ルーンを破って順調に勝ち上がってきた。
ティアフォー戦では圧倒的有利と見られていたムセッティは、試合開始から好調だった。序盤から試合をコントロールし、早々にブレークを奪って差をつけ、34分で第1セットを奪取した。
しかし第2セットではアメリカ人選手が反撃。限られたブレークチャンス(試合通算でわずか3回)を確実に活かし、世界ランク16位のティアフォーは相手のサービスゲームを奪取。そのリードを守りきり、セットカウントを1-1のタイに戻した。
ナボーネ戦、ルーン戦に続き3試合連続でセットを失ったムセッティだが、動揺することなく第3セットへ。世界ランク30位のイタリア人選手はすぐに攻勢に転じ、このセットが激戦になることを相手に示した。
セット終盤にペースを上げたムセッティは、絶妙のタイミングでティアフォーのサービスゲームを奪取。約1時間に及んだセットを制し、再びリードを奪った。長期戦になるにつれティアフォーは劣勢に立たされ、ムセッティが最終的に勝利を収めた(6-2、4-6、7-5、6-2、試合時間2時間47分)。
45本のウィナーと32の直接ミスを記録したムセッティは堅実なプレーで、必要な場面で差をつけることに成功。キャリア初の全仏ベスト4(グランドスラム通算2度目、前回は昨年のウィンブルドン)進出を果たした。
ムセッティは今年の全仏オープンで初めて準決勝進出を決めた選手となり、6月7日金曜日に行われる準決勝では、同日夜に行われるトミー・ポール対カルロス・アルカラス戦の勝者と対戦する。現在のATPライブランキングでは5位に位置している。